所沢市 漆喰の劣化で傾いた鬼瓦~なんばん漆喰をつかった棟交換工事

H様のご要望 鬼瓦(瓦屋根の端などに設置されている装飾性のある瓦のこと)が傾いているようなので、一度見てもらいたい。
また、外壁にひびが入っていたり、付帯部も劣化している様子があるので、現地調査および見積もりをしてほしい。
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施工事例データ

施工箇所 屋根・外壁・付帯部・ベランダ
施工内容 屋根:棟交換
外壁:塗装
付帯部:塗装
ベランダ:防水塗装
費用 約167万円
※施工当時のお値段です。材料の価格高騰などによりお値段が変動する場合がございます。あらかじめご了承下さい。
工期 約3週間
築年数 約23年
使用商材 屋根:なんばん
外壁:ガイソーウォールフッ素4FⅡ
ベランダ:オートンウレアックスHG
ご提案内容 現地調査をいたしましたところ、瓦自体にそれほど劣化は見られないものの、漆喰の劣化にともなって鬼瓦が少し傾いている様子が確認されました。また外壁に縦方向のひび割れを発見、さらに付帯部やベランダの経年劣化がありました。
せっかくの機会ですので、瓦の土台を作り直してから瓦を積み直す工事、外壁や付帯部、ベランダの塗装をして、美観および耐候性を向上させることをご提案しました。
施工前はこちら
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H様のお申し出のとおり、少し鬼瓦が傾いている様子。瓦に問題がなくても、屋根の棟と瓦のすき間を埋める漆喰が劣化することにより、このような傾きが出てくることがあります。
今回は土台を作り直し、再度瓦を積み直すことになりました。

棟が銅線や鉄線で縛りつける方法で固定されています。ですが、2019年千葉の房総半島を襲った台風15号をきっかけに、2022年1月よりねじで棟を固定する方法へ改正されることとなりましたので、ここも見直していきます。

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写真では確認しづらいのですが、赤い丸印の中、縦方向に大きめのひびが入っています。
ひびは外壁劣化の症状のひとつ。
これが進行すると、壁内部に水が入り込み、雨漏りや建物内部の腐食につながります。リフォームが必要な症状です。
雨樋です。
接合部分がずれてしまっていますね。
この状態ですと、雨が降った時、スムーズに雨水を排水することができず、外壁や建物に影響があったり、場合によっては近所にご迷惑がかかることも。早急な対処が必要です。


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雨戸および戸袋です。
こちらにも経年劣化が見られました。
雨戸や戸袋は、つねに外的刺激にさらされる劣化の進みやすい場所。雨風からお家を守るための大切な部材ですので、耐候性の向上が急務です。
塗装により、それらの性能をUPさせます。
下屋(げや)です。
建物の上の大きな屋根ではなく、1階部分などに設置される小さな屋根を、下屋といいます。
こちら、塗料が劣化により分離し白い粉状になって現れる、チョーキング現象が起きているようですね。塗膜劣化の症状ですので、塗り直しが望まれます。

施工中の様子

屋根棟交換工事の様子

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まずは屋根の棟を取り外します。

棟撤去の際、既存の漆喰やその他のゴミが出ますので、これを取り除いていきます。

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新たな棟の土台となる部分を作るため、下地の木材を設置します。 木材を覆うように、周囲になんばん漆喰を詰めていきます。
なんばん漆喰とは、漆喰に土や油脂、粘土などを混ぜて防水性・耐久性を高めた素材で、棟の撮り直しをおこなう場合に広く使用されます。

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株式会社馬場商店さんから出ている「シルガード」という商品名の、なんばん漆喰です。
抜群の強度と耐久性を備えており、漆喰工事の際に多く用いられています。
棟を積み直しました。
既存の棟瓦を積み直す場合もありますが、今回は新しい瓦を積んでいます。
先ほど、銅線でくくって緊結されていた棟は、ビス打ちされ、しっかりと固定されています。

外壁塗装の様子

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塗装前に、塗料が付着しないようしっかりと養生し、小さなひびなどを補修します。

ローラーで下塗りをします。
下塗りをすることで、塗料の密着性を高めます。

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中塗りです。
手前のクリーム色が新しい塗料が塗られています。使用いたしました塗料は、ガイソーウォールフッ素4FⅡ。
期待耐候年数15年、塗膜保証が10年の、最高級塗料です。フレキシブル性があり、柔らかな塗膜が特長です。
施工後の壁面です。
モルタルの凸凹模様がきれいに出ています。模様があると、白にあたたかみがプラスされ、なんともいえないニュアンスが出ますね。
モルタルは、ひびが入りやすい性質があるので、ガイソーウォールフッ素4FⅡは適した塗料だといえます。


付帯部塗装の様子

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雨戸を塗装します。
塗装の前の下準備として、ケレン作業をおこないます。目の粗いスポンジで塗面をきれいにすると共に、細かい傷をつけて塗料を密着しやすくします。

既存のクリーム色を、ダークブラウンにカラーチェンジします。
こちらも外壁と同じく、塗料を重ね塗りして仕上げます。つやが美しいです!
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こちらは笠木(かさぎ)のケレン作業です。
部材の上部に施工される仕上げ材のこと。
防水性を発揮し、雨水などから部材を守るとともに、装飾としての役割もあります。ここがきれいだと、美観が向上しますね。

こちらも下塗り→中塗り→上塗りと、重ね塗りをして、完成致しました。
他の付帯部の色に合わせ、落ち着いたブラウンになりました。つやがあり美観もUP、耐候性も向上しました!

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こちらは、庇(ひさし)です。
なかなか目に触れることのない部分ですが、ローラー工法で丁寧に手塗りします。


塗膜の厚さが、しっかりと感じられます。
この厚さにより、塗料の性能による防水効果、さらに紫外線への耐性を存分に発揮することができます。
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「施工前はこちら」でご紹介した、壊れていた雨樋が、このように生まれ変わりました。
色にも統一感があり、すっきりとした印象になりましたね!
最近は雨量も多く、かかる負担も大きいですから、定期的なチェックおよびメンテナンスが大切です。
戸袋も塗装しました。
嬉しくなるくらい、ぴかぴかですね!
つねに外にさらされている戸袋は、耐候性が重要です。
ガイソーウォールフッ素4FⅡは紫外線に強く、チョーキングしにくいのが特長。
長く部材を守ってくれる、安心・高品質の塗料です。

ベランダ防水塗装の様子

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既存の状態です。
大きな劣化は見受けられませんが、つやが失われ、色むらが確認できます。
劣化が徐々に進行しているようですので、外壁や屋根と一緒にリフォームすることをおすすめします。
バイオ高圧洗浄のあと、プライマーを塗布します。塗面を整えるとともに、塗料の密着性を向上させる働きをします。
密着性が低いと、床と塗膜の間に空気が入り込み、塗膜が膨らんでくることがありますので、重要な工程といえます。

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ベランダに最適なオートンウレアックスHGという塗料を塗ります。
柔らかな液体塗料ですので、細かく入り組んだ部分をしなやかに覆い、つぎ目を作ることなく塗装することができます。
中塗りのあと、時間をおいて上塗りをします。
時間を置くと、軽く硬くなるのがオートンウレアックスHGの特長です。
外に突き出たベランダですから、重さは厳禁。
そして人の出入りによる刺激から、ベランダ床を守ります。


施工が完了しました。
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今回、一番の懸案事項だった瓦です。
棟瓦がきちんと積まれ、瓦はビスで留められています。
既存の状態ですと、積まれた瓦が鉄線などで固定されているだけだったので、強風や地震などの際、吹き飛ばされたりずれてしまう恐れがありました。
寿命60年ともいわれる、価値ある屋根材である瓦。しっかりと使っていきたいですね。


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ベーシックなクリーム色の壁面が、温かさを醸し出します。
むらなく塗装された壁に、モルタル独特の凹凸模様が意匠性を高めています。
モルタルはひび割れしやすい壁ですが、ガイソーウォールフッ素4FⅡのフレキシブル性のある性質が生きてきます。柔らかく下地を覆い、ひび割れを防ぎます。
長く美しさを持続させることができるのは、嬉しいですね♪

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先ほど付帯部塗装でご紹介できなかった下屋です。
塗膜にしっかりと厚みが形成されています。塗料の性能を存分に発揮するには、塗膜の厚さが必要です。
耐候性の向上、そして付帯部と色をあわせることで、美観も向上しました!

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before after


今回は、屋根棟交換外壁塗装付帯部塗装ベランダ防水塗装の工事、
すべて合わせまして、およそ167
万円の施工費となりました。

※施工当時のお値段です。材料の価格高騰などによりお値段が変動する場合がございます。あらかじめご了承下さい。

ガイソー所沢店ではこうした屋根・外壁工事、内装リフォームや給湯器の交換などもおこなっております。
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