棟板金が破損しやすい原因...風荷重について知ろう!飯能市
こんにちは!
今回は棟板金に関連してのコラムになります。
台風やその他強風が起きる悪天候時にトラブルになりやすい棟板金ですが、
なぜ強風で破損してしまうのでしょうか?
棟板金は想像以上に風の影響を大きく受けやすかった!
その理由として挙げられるのは「高いところに位置しているから」ということです。
棟板金は屋根の中でも最も上部に施工されていることから風の影響を受けやすいんですね。
しかし、なぜ高いところにあると風の影響を受けやすいのでしょうか?
その影響について詳しく説明すると「風荷重」という要素が関わってくるのです。
風により建物が受ける負担「風荷重」とは?
それでは、風荷重とはどういったものなのでしょうか?
風荷重とは台風や悪天候時の強風などにより受ける建物の負担を数値化したものになります。
計算の方法は【 風圧力 ✖ 受圧面積 = 風荷重 】で求められます。
ここでいう受圧面積は、風があたる面積のこと、そして風圧力は建物が風によって受ける圧力を指します。
風荷重は受圧面積または風圧力のどちらかが上昇することにより大きくなるのです。
したがって、もし同じ形状の屋根の場合には1階建てと2階建てでは受圧面積は変わりません。
しかしながら、風圧力は風の速度[風速]により変わります。
風速は地面に近いほど摩擦が大きくなる性質がありますので弱くなり、
逆に地面から高い位置になる程、摩擦が小さくなるために強くなります。
そのため、上のイラスト図のように1階よりも2階、2階よりも3階にある屋根の方が、
高い位置にあるためその分、強く早い風が吹くために負担も大きくなり風圧力も大きくなるわけです。
建物の頂上部にある棟板金は特に負担が大きく、破損や被害が多い理由はこのためなんですね。
では、棟板金はいつでも剥がれやすく飛ばされやすいのか?
では風荷重が大きい棟板金は、いつでも破損しやすく飛散しやすいのでしょうか?
基本的には風の強い環境においても耐えられるよう設計されているのが棟板金ですから、
正しく適切に施工されていれば問題はありませんが、劣化しているのに放置していたり、
不適切な施工の仕方をしていて剥がれやすくなっていたりするケースが多々あります。
そうした不具合をなるべく早く見つけ、また補修や点検を行うことが、
破損や飛散を防ぐ一番の対策になりますので、ぜひ定期的に状態を見直してみて下さい♫
ガイソー所沢店では屋根調査などを通してこうした棟板金の不具合や
他外壁、附帯部の状態もしっかりチェックしますので、お気軽にご相談下さい!