狭山市【屋根カバー工法】水平のフォルムが美しいガルバリウム鋼板屋根材シルキーG2
こんにちは!
狭山市・S様邸、次の工程は「屋根カバー工事」です♪
これまでの記事は、こちらです☆
→狭山市 【スレート屋根】カビや苔が発生の屋根を現地調査!オレンジ色の瀟洒な邸宅
狭山市 【モルタル外壁】チョーキング現象あり、現地調査!
狭山市 リフォームの初めの一歩♪知っておきたいバイオ高圧洗浄の手順
********************
S様の既存の屋根は、コロニアルNEOと推定され、
こちらは、ノンアスベスト初期の屋根材に分類されます。
アスベストの健康被害について、一時期大々的に報道されましたので、
記憶に新しい方も多いかと思いますが、
1970年代より、アスベストによる健康被害の報告が相次ぎ、
2006年には、アスベスト0.1%以上を含む商品の製造や使用が、完全禁止になりました。
こういった流れを受けて、2000年代よりノンアスベストの屋根材が次々と開発されましたが、
まだ過渡期であり、経年劣化の試験などが不十分であった為、
ノンアスベスト初期の商品については、不具合が多いことが指摘されています。
コロニアルNEOも、その中のひとつでした。
不規則なひび割れや欠け、変色が多く、塗装に適していない屋根材なので、
屋根カバー工法をご提案致しました。
しっかりと足場を組み...
まずは、ルーフィングシートと呼ばれる、
屋根の下葺き材を張っていきます。
今回使用致しましたのは、カッパの改質ゴムアスファルトルーフィング。
耐久性が高く、水が入り込みやすい釘まわりの止水性(水を止める性能)が高い材質です。
実は、屋根材というのは、
パーツの隙間から、ある程度水が入り込む構造になっています。
あえて水の侵入を許し、防水性の高いルーフィングシートの上を通らせ、
雨水を、上手に屋外へ排出する仕組みとなっています。
屋根の防水性だけに頼らず、
水の通り道を作ってあげることで、屋根の負担を減らし、
相乗効果で、屋内への雨漏りを防いでいるのですね。
そのため、ルーフィングシートの防水性というのは、
家を守るうえで、非常に大切な要素となります。
シートの重ね幅を充分に取り、
隙間からの雨水の侵入を防ぎます。
目につかない部分ですが、丁寧に行うべき工程です。
シートの上から、屋根材を被せていきます。
今回使用させていただいた屋根材は、シルキーG2。
軽量で、地震の際も心強く、
豪雨や強風の際の水漏れ、
さらには、風にあおられてバタバタと音がする「バタつき」もない、
とても優秀な屋根材です。
プラス、水平のフォルムが美しい!です。
棟板金、換気棟を設置致しまして、完成です♪
それでは次の工程は、外壁塗装です。
次もお楽しみに☆
狭山市 【モルタル外壁】チョーキング現象あり、現地調査!
こんにちは!
オレンジ色のおしゃれな邸宅、狭山市・S様邸。
現地調査、続きです。
これまでの記事は、こちらです☆
→狭山市 【スレート屋根】カビや苔が発生の屋根を現地調査!オレンジ色の瀟洒な邸宅
****************
次に、外壁です。
意匠性の高い、オレンジ色のモルタル壁です。
S様邸は、
モルタル壁の塗装の仕上げに、
スタッコと呼ばれる、石灰や砂を混ぜた塗料を吹き付けた、
スタッコ吹き付けという方法で塗装されております。
独特の凹凸模様が作り上げる、
ユニークかつ重厚な印象が魅力的ですよね!
表面を、触らせていただくと...
うっすらと、チョーキング現象が確認できました。
外壁の塗膜が劣化し、
防水などの耐候性が失われつつある状況です。
メンテナンス時期到来!のサインですね。
また、このような現象も...
窓枠サッシの下の汚れ、おわかりいただけますか?
窓枠のサッシについた汚れが、雨などで流れ、
筋状に汚れが付着してしまっています。
こんなところも、黒ずみが...
モルタル外壁は、表面に凸凹があるため、
汚れが溝に落ち込んでしまい、思った以上になかなか汚れが取れません。
高圧洗浄でしっかり汚れを落とした後、
耐候性の高い塗料で、塗り直しすることをおすすめします。
さらに、よくよく見てみると、
窓枠に沿うような形で、
サッシ周りに亀裂が存在しています。
こういった隙間から雨水が屋内に侵入したり、
外壁から水分が浸透し、建物の基礎部分が腐食することもありますので、
メンテナンスが必要です。
見た目には問題のなさそうな外壁ですが、
そこはやはり、築20年。
積もり積もった汚れや傷みが、少しずつ進行しているようです。
安心して長く住み続けるためにも、
定期的なチェック、適切なリフォームが大切ですね♪
次の記事から、リフォーム工事に入ります。
どうぞご期待ください!
狭山市 【スレート屋根】カビや苔が発生の屋根を現地調査!オレンジ色の瀟洒な邸宅
こんにちは!
今回は、狭山市・S様邸のリフォームの様子をご覧いただきます。
オレンジ色の外壁が印象的な、意匠性の高いS様邸。
「瀟洒な」という言葉がぴったりのおしゃれな邸宅ですが、
すでに築20年とのこと。
経年劣化が否めず、この度リフォームのご依頼がありました。
さて、どのようなリフォームをされるのでしょうか?
まずは、既存の状態です。
入口横のオリーブの木も相まって、
おしゃれな一軒家カフェのような素敵な佇まいですが、
よくよく見てみますと...
まずは、屋根です。
広域に渡り、色褪せやカビ・苔の付着が見受けられます。
これはすでに、屋根の防水性が劣化してしまっている証拠。
屋根材が水を含んでおり、
このままの状態が続けば、屋根の劣化がますます進み、
雨漏りの原因となる可能性があります。
また、さらに目を凝らしてみると...
赤い丸印の中をご覧ください。
ビス、と呼ばれる、屋根を留め付けるための部材が、
飛び出てしまっています。
ビスが浮く、という言い方をしますが、
これは、板金の内側にある貫板が原因です。
...んん?何のことやら?という言い回しですが、
もう少し詳しく説明させていただきますね。
屋根を縁取るように設置されている金属の部分を
「水切り板金」と言いますが、
この下に「貫板」(ぬきいた)と呼ばれる下地が仕込まれています。
この貫板が木材である為、気候の寒暖差によって収縮を繰り返し、
ビスを押し出してしまうのです。
また、貫板が長年の湿気などで傷んでいると、ビスが上手く刺さらないという事態も発生します。
この状態を放置しておくと、
貫板の腐食がますます進み、
ビスで留まっていない板金が、強風にあおられ、飛ばされてしまう...なんてことも起こり得ます。
危険も伴う現状ですので、お早めの対処が必要です。
☆ちょっと豆知識~「ビス」と釘って何が違うの?☆
■釘
軸に凹凸がなく、金槌などで上から打ち付けて固定するので、
まっすぐに上から引き抜くなどの上下方向の力には弱く、逆に横方向の力には強いのが特徴。
■ビス
軸に凹凸があり、ねじり込んで留め付けるので、上から引き抜くのは至難の業。
なかなか引き抜けない代わりに、横方向の力がかかると簡単に折れてしまうことも。