大雨で雨漏りする前に知りたい漆喰の役割や劣化のサインは? 狭山市
こんにちは!
今回は古くからの日本の建物で多い瓦屋根、中でも「漆喰(しっくい)」
について見ていこうと思います。
来月には梅雨入りし、大雨や湿気も多くなってくる前に知っておきたいですよね。
漆喰は瓦屋根にはとても重要な役割があり、私たちの身近にも使われている
建材になりますので、これを機にぜひ漆喰について知っておきましょう。
漆喰の主な基礎知識、使用されている場所は?
まず最初に、漆喰に関して改めて確認しておきましょう。
漆喰は主な原料として水酸化カルシウムがしようされた建材になります。
水酸化カルシウム(=消石灰)というのは、石灰石を焼いたものに水分を足して、
さらに糊、スサと呼ばれる原料も加えていくと漆喰となります。
使われ方としましては、上記の写真のように瓦屋根の隙間に詰められて使用されます。
また、瓦屋根には必ずある棟瓦の土台としても使われ、瓦と瓦を接着させて固定するという重要な部材です。
屋根の場合にはこのように瓦屋根に使用されていますが、一方で外壁にも漆喰を使用し
意匠性の高い壁にしたり、乾燥や湿気を防ぐ意味でも使用されたりすることがあります。
漆喰の劣化原因や劣化症状は?
では、漆喰はどのような原因により傷んでしまい、どのような症状がでるのでしょうか。
漆喰は主に屋根や外壁と同様に屋外にありますので、
雨風による影響、そして太陽からの紫外線などでの影響も受けます。
そして徐々にヒビなどが入ってしまい、酷くなると上の写真の様にボロボロになり、
最終的には崩れも起きて雨漏りなどの状態になってしまいます。
漆喰は耐用年数としておよそ20年くらいですが、
瓦の寿命は長いと50年、そして持つものですとそれ以上となりますので、
実は漆喰の方が先に傷みが来てしまうケースが多いのです。
そのため、できれば10年程度を目安に点検や調査を行い、
その際にこうした漆喰や防水シートなども状態を見ておくと良いでしょう。
漆喰の状態を確認し、そして修理するにはどうすればよいのか?
最後に、漆喰の状態をチェックし、そして修理する方法などについてです。
まず漆喰が傷んでいるかを確認する方法としては、屋根の調査や点検が良いでしょう。
その際には屋根にはしごなどを掛けて上り、直接見ようとする業者は避けることです。
実は屋根の業者には不具合がないのにも関わらず、無理やり屋根に上がり、
お客様が見えないのを良いことに、瓦などをわざと割ってリフォームを迫る業者もいるからです。
そのためできれば高所カメラやドローンなどの方法で、
屋根には直接触ったりせずに点検や調査を行ってくれるところに相談はしましょう。
屋根点検などで漆喰の劣化がありましたら、修理としては「詰め直し」などを行います。
これは漆喰の傷みが軽微な場合に行われ、1日程度で済むメンテナンスになります。
しかしながら、棟瓦のズレや崩れが起きている場合には、棟瓦を取り外し
漆喰をまた土台に敷き、そして棟瓦を施工する「取り直し」などもあります。
いずれにしても自ら行うには危険も伴い、難しい作業になりますので、
お困りの際にはぜひご相談ください♬
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